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「斗  南」(となみ)

それは会津藩士の第二の故郷であった

解説・斗南とは…

    時は慶応三年(1867年)、幕府制を廃止しようと王政復古の詔勅(しょうちょく)が下る。当時、討幕を必至に叫んでいた薩摩、長州を中心とした藩政は、将軍慶喜に対して将軍職を退き、領地等を返すよう申し入れた。かくして二百六十余年続いた江戸幕府は、薩摩・長州両藩の討幕派と対立の道を歩んでいく……
薩長軍(新政府)と幕府側の戦火の火蓋は切っておとされ、激しい戦いを展開。そんな戦いの中、鳥羽伏見の戦いにおいて決定的な大敗北を喫した幕府側は、次第に東国へと追いやられ、ついに将軍慶に追討令が下る。(鳥羽伏見の戦いは明治維新という歴史の中において最も重要な意義をもつこととなった)
新 政府に対してあくまでも徹底交戦の意を固めた東北の各藩は奥羽越列藩同盟を結束。

===以後、会津藩の悲劇はここから始まっていく。奥羽越列藩同盟を結びはしたものの、薩長軍は百戦錬磨のつわものどもである。怒濤の如く押し寄せる軍勢の前に、次第に各藩は脱退、脱落。しかも新政府に寝返る藩まででるという有様だった。旧幕府軍の拠点は既に会津藩に集中していたため、最後の戦いの火は会津藩に移っていく。圧倒的な勢力を誇る薩長軍の前には、もはや大海の一葉に過ぎず、一ヶ月の過酷な戦いとに力尽き、ついに会津藩は降伏。それに連鎖するかのように長い江戸幕府の時代も幕を閉じた。

 維新後、会津藩の処遇は、津軽藩と八戸藩に挟まれたこの青森の地に転封。三万石のの藩となって復活した。
が、当時、この地は余りにも不毛の地で、何もないうえに苦しい生活を強いられる結果となった。

 藩名を「斗南」という……。その名前を号した理由については諸説があるが地方史研究家笹沢善八氏は、その著書「下北半島史増三版」に「北斗以南皆帝州」から出たものであると述べている。

 〜墳墓の地会津を失い、本州最果ての地に流転の旅路を続けようとも、ここもまた大君(天皇)の領地であることに変わりはない。我々は朝敵でもなければ賊軍でもない。共に北斗七星を仰ぐ帝州の民である。〜という考えから名づけたものである。しかし、反面、剛直で地にへつらうことを極端に嫌う会津魂の奥には、「斗南」すなわち、いつかは南へ帰るという薩長藩閥に対する反骨心も含まれていたに違いない……
 廃藩置県後、「斗南藩」は八戸藩、七戸藩、弘前藩と共に一つの県となり今日の青森県に至る。

===開国か鎖国か。国論が二つに別れて激突した幕末の動乱も明治二年五月十八日の榎本武揚の降伏により始まり、ここに徳川二百六十余年の夢は崩れ、新しい明治の時代が展開されていった。しかし、戦乱の治まった会津若松の城下は一面の廃墟と化し、藩士達の未来はこの「斗南」の地以外一縷(いちる)の望もなく、会津藩士にとっては明治の黎明(れいめい)はまさしく痛恨の維新であった。

 

「斗南藩史」葛西富夫氏著より引用

・当「ホテル斗南」は、斗南藩士を祖とすることから名付けられました


なお、当ホテルでは、

「会津」から見た「維新」とは何だったのか・・・

を綴った、会津戊辰史
『激動明治維新の章』
『会津士魂の章』

また、斗南の発展に身を懸けた廣澤安任のあしあと
『温故知新』
を配布しております。
当ホテルにお立ち寄りの際は、是非ご覧くださいませ。

そして・・・2009年6月20日・・・書籍として発売!!
廣澤安任の功績を廣澤安正が文章にし、今まで知り得なかった
安任について・・・青森県について・・・日本初の洋式牧場について・・・語られます。
会津・斗南人の精神に活きる
「活人剱 活人農」

が発売されました。

全6部構成
第1部
廣澤安任「精神の舞台」を探る
第2部
北奥の地で果たした御家再興
第3部
「西洋流牧畜」廣澤牧場事始
第4部
時代はいまだ明治なり
第5部
廣澤牧場、往来する人々
第6部
廣澤安任が生きたその時代

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